
売上UP・来店促進に効く!ポイント管理システムのメリットと成功事例まとめ
今や多くの店舗やECサイトで導入されている「ポイントサービス」。その裏側を支えているのが「ポイント管理システム」です。顧客の購買行動を可視化し、効果的な販促や分析を可能にするこのシステムは、今や集客や売上アップに欠かせない存在となっています。
この記事では、ポイント管理システムの基本から主な機能、導入のメリット・デメリット、システム選定の比較ポイントまでをわかりやすく解説します。
店舗運営やマーケティング担当の方にとって成果につながるヒントがきっと見つかるはずです。ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.ポイント管理システムとは?
- 1.1.ポイント管理システムの主な機能
- 1.1.1.(1)顧客管理機能
- 1.1.2.(2)ポイント管理機能
- 1.1.3.(3)販売促進機能
- 1.2.ポイント管理システムの3つのタイプ
- 1.2.1.(1)すぐに使える「パッケージ型」
- 1.2.2.(2)標準機能+αの「カスタマイズ型」
- 1.3.(3)完全オーダーメイドの「スクラッチ開発型」
- 2.ポイント管理システム導入のメリット
- 3.ポイント管理システム導入のデメリット
- 3.1.(1)コストがかかる
- 3.2.(2)会計処理の増加
- 4.ポイント管理システムの比較ポイント
- 4.1.(1)販促機能の充実度
- 4.2.(2)業務を効率化できる機能
- 4.3.(3)既存システムとの連携
- 4.4.(4)アプリ連携 or バーコード連携でのポイント管理
- 5.ポイント管理システムを導入に必要な費用
- 5.1.初期費用
- 5.2.システムのランニングコスト
- 6.ポイント管理システム導入の手順
- 6.1.(1)ポイント管理システム導入の目的を明確にする
- 6.2.(2)自社に必要な機能を検討する
- 6.3.(3)必要な機能が備わっているポイント管理システムを選ぶ
- 6.4.(4)複数のポイント管理システムで見積りを出す
- 6.5.(5)機能・コストを踏まえて最適なポイント管理システムに申し込む
- 7.ポイント管理システム選びの比較ポイント
- 7.1.アプリ連携・会員証のスマホ化
- 7.2.集計レポート・分析機能の充実度
- 7.3.多店舗・テナント管理への対応
- 7.4.サポート体制(導入・運用支援)
- 7.5.システム連携の有無(POS/EC/基幹システム)
- 8.トリニティのポイントサービス「VALUE GATE」
- 9.VALUE GATEの導入事例
- 10.VALUE GATEに関するFAQ
- 10.1.Qどのような業種・業態に対応していますか?
- 10.2.Q初期費用や運用コストはどのくらいですか?
- 10.3.Qセキュリティ対策はどうなっていますか?
- 10.4.まとめ
ポイント管理システムとは?
ポイント管理システムとは、実店舗やECサイトでの購入・来店などの行動に応じて付与される「ポイント」を一元的に管理するためのシステムです。顧客がポイントを貯めて使える仕組みは、店舗販促の定番となっており、特典や割引といった「お得感」を通じて、再来店や継続購入を促進します。
最近では、会員証アプリやバーコード・QRコードを活用したデジタル連携が進み、スマートフォン一つでポイントが貯まる・使える仕組みが主流になりつつあります。さらに、ポイント管理システムを導入することで、顧客の購買履歴や来店頻度などのデータを蓄積・分析できるため、効果的な販促企画やセグメント別のアプローチにもつなげやすくなります。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
ポイント管理システムの主な機能
ポイント管理システムには大きくわけて、顧客管理機能とポイント管理機能、販促促進機能の3つの機能が備わっています。ここからはポイント管理システムの主な機能についてご紹介します。
(1)顧客管理機能
ポイントサービスの基盤となるのが「顧客情報の可視化・活用」です。顧客管理機能では、以下のような基本情報を収集・蓄積し、ターゲット設定や販促に活かせます。
- 氏名、性別、年齢、居住地
- 購買履歴(いつ、どこで、何を買ったか)
- 来店・利用頻度 など
最近では、ポイントカードがなくてもスマートフォンやLINEなどの会員証機能と連携することで、簡単に顧客を特定し、属性別にグルーピングしてアプローチできる設計が一般的です。
(2)ポイント管理機能
ポイント管理機能は、顧客へのポイント付与やポイントの取り消し、還元率の設定ができる機能です。具体的には、下記のようなものがあります。
- ポイント獲得・利用の履歴
- ポイント還元率の設定
- ポイント還元率の変更(キャンペーンなど)
- 有効期限の管理
- ポイント獲得による会員ランクの設定・管理
また、ボーナスポイントの発行や返品処理によるポイント取り消し、各顧客のポイント利用履歴管理もシステムに含まれます。
(3)販売促進機能
蓄積された顧客データを活用して、効果的にアプローチする機能です。多くのシステムでは、以下のような施策を自動・半自動で行える仕組みが整っています。
- 顧客属性や購買履歴に応じたメッセージ配信
- マイページやアプリでのクーポン表示・通知
- 誕生日や来店記念日の特典案内
- 有効期限が近づいたポイントのリマインド
こうした個別対応により、再来店やリピート購入につなげやすくなります。
ポイント管理システムの3つのタイプ
~目的や予算に応じて選べる導入スタイル~
ポイント管理システムには、大きく分けて3つの導入タイプがあります。「すぐに始めたい」「柔軟にカスタマイズしたい」「独自仕様にしたい」など、導入目的や企業のIT環境に合わせて最適なタイプを選びましょう。
(1)すぐに使える「パッケージ型」
既存のパッケージサービスなら開発の手間がないので、申し込みから利用開始までの時間が比較的短い傾向にあります。標準機能で自社の課題が解決するのであれば、簡単に導入ができるのでオススメです。パッケージサービスの中には、オプションで機能をアドオンできるものもありますので、取捨選択して使いたい機能だけ使うことも可能です。
(2)標準機能+αの「カスタマイズ型」
システム開発のコストはあまりかけられないが、パッケージだと要件を満たさない場合、カスタマイズできるポイント管理システムを検討してみてください。基本のシステムをアレンジして、一部分だけ自社のオリジナル機能を追加することができるので、コストをそこまでかけなくても実現可能な場合があります。
また、基幹システムの方にすでに会員の個人情報を持っている場合、ポイント運用の部分だけポイント管理システムで行い、基幹システムへポイント情報だけをAPI連携するという方法もあります。
(3)完全オーダーメイドの「スクラッチ開発型」
自社独自の方法でポイント管理を運用していきたい場合は、オーダーメード(スクラッチ開発)がおすすめです。0からシステム構築をしていくと、構築費用が想像以上に高くなってしまうこともありますが、その分オリジナリティ溢れる自社専用のポイントシステムを構築することが可能です。そのためには事前にしっかりと要件定義を行い、開発プロセスや予算のすり合わせをすることが重要です。
ポイント管理システム導入のメリット
ポイント管理システムを導入するメリットは大きく分けて5つあります。
(1)来店促進
「来店するだけでポイントが貯まる」という仕組みは、顧客にとってわかりやすく、日常の行動の中で自然と来店頻度を高めるきっかけになります。
とくにコンビニやドラッグストア、飲食店などリピート利用の多い業種においては、来店ポイントの導入が「ついで買い」や「思い出し来店」を促す強力な後押しになります。さらに、天気が悪い日や閑散時間帯など、来店が鈍るタイミングで“来店ポイント2倍”などの施策を打つことで、集客を図ることも可能です。
(2)顧客分析
ポイントを通じて得られる顧客データは、年齢・性別・居住地などの基本情報に加え、いつ・何を・どれくらい購入したかといった行動履歴まで把握できます。このデータを活用することで、特定のターゲット層に響くクーポンを出したり、過去の購入傾向からおすすめ商品を提案したりと、パーソナライズされたマーケティングが可能になります。
結果として、施策の無駄打ちを減らし、限られた販促予算の中で最大限の効果を引き出すことができます。
(3)売上拡大
ポイント制度は、顧客の「また行こう」「どうせならまとめて買おう」といった行動を自然に引き出す設計が可能です。たとえば「あと○円でポイント付与」といった表示により客単価の引き上げを促せるほか、次回利用時に使えるポイント還元で再来店も期待できます。
また、「お友達紹介で○ポイントプレゼント」といった紹介制度を取り入れれば、新規顧客の獲得にもつながり、売上の拡大に直結します。ポイントは“コスト”ではなく、“売上に変える仕組み”として捉えることが重要です。
(4)業務効率
紙のポイントカードは、紛失・破損・管理ミスなどが起こりやすく、スタッフの業務負担も少なくありません。ポイント管理システムを導入することで、付与・利用・残高確認などの作業がすべて自動化され、人的ミスも防げます。
また、クラウド型のシステムであれば本部と店舗の情報共有もスムーズに。スタッフはポイント管理にかかる時間を削減でき、その分、接客や商品提案などの付加価値業務に集中できる環境が整います。
(5)顧客満足
「自分のことを理解してくれている」と感じた顧客は、その店舗やブランドに対してより強い愛着を持ちます。ポイント管理システムに蓄積された顧客ごとの購買データを分析することで、「この人は毎月○日にこの商品を買う」「このカテゴリに興味がある」といった傾向が見えてきます。
これに応じたクーポンや情報を配信すれば、顧客にとって“ちょうどいい提案”となり、満足度とロイヤルティの向上に貢献します。長期的な関係構築の基盤としても、有効な手段です。
ポイント管理システム導入のデメリット
実店舗の運営に必要不可欠なポイント管理システムですが、デメリットについても事前に把握しておきましょう。
(1)コストがかかる
ポイント管理システムの導入時には初期コストが発生します。デジタル管理はさまざまな利点があるものの、アナログ管理に比べてコストがかかる場合があり、デメリットの一つと考えられます。また、システムを導入すれば運用担当者が必要となり、人的リソースと時間のコストもかかってしまいます。
さらに、ポイント原資の負担があることも忘れてはいけません。ポイントの付与のみで顧客からの利用がない場合、店舗側はポイント付与分の原資を回収できません。そのため店舗側は商品の原価率や客単価などを見込んで、付与ポイントを設定することが必要です。
(2)会計処理の増加
ポイントはお金と同じような扱いになるため、会計処理をする必要があります。2021年4月から導入された新会計基準「新収益認識基準」に該当する企業は、売上金額に応じたポイントを付与をした場合、ポイント付与相当の金額を差し引いた売上金額を計上し、付与分はポイントが利用された際に売上として計上しなければなりません。
ポイント管理システムの比較ポイント
ポイント管理システムの導入を検討する際は、以下の点を比較するとよいでしょう。
(1)販促機能の充実度
機能の充実度はまず注目すべきポイントです。ポイント付与だけでも、金額連動ポイント・来店ポイント・誕生日ポイント・期間限定キャンペーンポイントなどさまざまな種類があります。ポイント有効期限の設定タイプも、購入するたびに延長される「自動延長型」や年度ごとに失効する「年度失効型」などがあります。
また、会員ランクが設定できるかどうかも重要な要素です。累計購入金額に応じたランクアップは顧客満足度向上につながり、いずれはロイヤルカスタマーになることが期待できます。
さらに、RFMやデシル分析などの分析機能、会員数推移や発行ポイント集計などのレポート機能、特定の会員に送るメルマガ機能など、自社が行いたい施策にあう機能が備わっているのか事前に確認することが大切です。
(2)業務を効率化できる機能
企業によってはシステムの導入目的がポイント付与だけでなく、業務の効率化という場合もあると思います。飲食店であれば会員マイページから来店予約ができる機能、アパレルやECで販売を行っている企業であれば自社内の在庫管理を同時にできるものなど、業務の効率化できる機能があるかも比較の対象になります。
小売業向けや飲食業向けなど、特定の業種や業界に特化したシステムもあるので自社の扱う業務体系に見合ったシステムを選ぶことが肝心です。
(3)既存システムとの連携
すでに顧客管理のために、基幹システムや分析ツール、売上管理ツール、ECサイト、MAツールを導入している場合、これらのシステムと連携ができるかどうかも重要です。また、クレジット決済端末にポイント機能を搭載するサービスもあるので、お手持ちの端末を活用すれば余分な端末を増やすことなく効率的に始められます。既存システムとの相性を確認して自社に合ったポイント管理システムを選ぶようにしましょう。
(4)アプリ連携 or バーコード連携でのポイント管理
アプリ連携
アプリ連携とは小売や飲食店、美容院など店舗を運営する企業が導入するスマートフォンアプリと連携することです。アプリ内に、店舗検索やメニュー、予約、ECサイト、会員証など顧客が求める機能を搭載することで、集客効果やリピーターの獲得が期待できます。企業からのお知らせに位置情報と連携したプッシュ通知を活用すれば、より効果の高い施策を行うことができます。
デメリットとしては、アプリのダウンロードに手間がかかることや、アプリ開発のコストがかかることが挙げられます。
バーコード連携
バーコード連携とは、物理ポイントカードに印刷されているバーコードやスマホ画面上に表示されたバーコードを読み取り、ポイント付与する仕組みのことです。 上記のようなアプリがない場合でもスマホ上で会員情報を一元管理できるのがメリットになります。
弊社のポイントサービス「VALUE GATE」もバーコードリーダーとWeb接続環境があればアプリやクレジット端末がなくてもWeb上でポイント管理機能を利用できます。
ポイント管理システムを導入に必要な費用
ポイント管理システムの導入にはどのくらいの費用が必要なのかについて解説します。
初期費用
設計や構築を自社で行うスクラッチ開発の場合、初期費用も高額になる可能性があります。一方、既存のクラウドサービスを利用するASPサービスの場合、導入するサービスにもよりますが、導入費用にカスタマイズ費用を加えてもスクラッチ開発よりは安価な予算で導入が可能となる場合が多いです。
システムのランニングコスト
システムのランニングコストはスクラッチ開発の場合、大幅なアップデートや機能追加や改修がない場合には、ほとんどコストはかかりません。しかし、ASPサービスなどを利用する場合には、月額使用料金や年間の使用料金などの運用費がかかるだけでなく、サービスにバージョンアップがあった場合には、運用の途中に追加料金が必要となるケースもあります。
ポイント管理システム導入の手順
ここからはポイント管理システムの導入手順を紹介します。
(1)ポイント管理システム導入の目的を明確にする
ポイント管理システムを導入する際は、まずは利用目的を明確にすることが重要となります。「いつも来店してくれる顧客に対して誕生日特典など付加価値を提供したい」、「実店鋪とECのポイントを一元管理して貯めたポイントを活用させリピーターを増やしたい」や「複数のグループ店舗を一つの共通ポイントにまとめて相乗効果を図りたい」など目的がはっきりすればどのシステムが自社と合っているのか判断しやすくなります。
また、今ある課題に対してどんな機能があれば解決できるのか、実際に店舗で働く人の声を取り入れて考えることも必要でしょう。
(2)自社に必要な機能を検討する
ポイント管理システムは、自社の必要とする活用シーンに合った機能があることが重要です。システムごとに強みとしている機能に特徴があるので、選定の際には目的に合わせた機能があるか確認することをおすすめします。
例えば、新規顧客を増やしたい店舗であれば、顧客が来店したいと思えるきっかけが必要ですよね。新規で来店した顧客に対して初回割引を提供する場合、クーポンなどの販促機能が充実しているかが重要になります。このように目的に合わせて、どんな機能が必要か洗い出すことが必要です。
(3)必要な機能が備わっているポイント管理システムを選ぶ
前述したようにポイント管理システムはシステムによって強みとなる機能に特徴があります。また、〇〇業向けなどといったような業界特化型のポイント管理システムもあります。業界特化型は、その業界独自の要件を満たしているシステムが多いため、選定の際にはぜひ調べてみてください。
(4)複数のポイント管理システムで見積りを出す
ポイント管理システムを検討する際は、1社にとどまらず3〜5社のヒアリングを受けて見積もりを出してもらい、一番自社のニーズに合った業者と契約することをおすすめします。ポイント管理システムを選ぶ際は「自社の目的に合わせた機能があるか」が最も重要になります。また、ベンダーからのヒアリングを受ける際には、自社の予算内に収まるのかや申し込みから利用開始までの日数を確認した方が良いでしょう。
(5)機能・コストを踏まえて最適なポイント管理システムに申し込む
機能・コストを踏まえたうえで自社に合ったポイント管理システムを提供するベンダーと契約しましょう。その後、打ち合わせを重ねて自社に導入するシステムの概要を固めていきます。ベンダー側から出される提案を考慮して、必要な機能を追加・削除します。また、ポイント管理システムを実際に利用する店舗スタッフへ教育を行うことも重要です。顧客と接する店舗のスタッフには、スムーズに対応できるようにトレーニングが必要です。
ポイント管理システム選びの比較ポイント
ポイント管理システムを選定する際には、「どのような機能があるか」だけでなく、自社の業態や運用体制にフィットするかどうかを総合的に判断することが重要です。
以下に、導入検討時に確認すべき主な比較ポイントを整理しました。
アプリ連携・会員証のスマホ化
紙のポイントカードからスマホ会員証・アプリ連携への移行は、顧客体験の向上に大きく寄与します。LINEや自社アプリと連携できるシステムを選べば、ポイント付与・利用だけでなく、クーポン配信や来店通知など、販促機能を一元管理できます。スマホに対応したシステムは、若年層やリピーター獲得にも効果的です。
集計レポート・分析機能の充実度
ポイントの利用状況や来店頻度、売上データなどを可視化・分析できるかどうかも重要です。分析機能が充実していれば、顧客の傾向を把握し、より効果的なキャンペーン設計や店舗改善につなげることができます。経営判断の材料としても活用可能です。
多店舗・テナント管理への対応
チェーン店やショッピングセンターなど、多拠点での運用を前提とする場合は、店舗ごとの設定変更やポイント共有・独立運用などに柔軟に対応できるかを確認しましょう。一括管理と店舗単位でのカスタマイズが両立できるシステムであれば、管理負担を抑えつつ、現場のニーズにも対応できます。
サポート体制(導入・運用支援)
導入時の初期設定や研修支援、運用後の問い合わせ対応など、ベンダーのサポート体制も比較ポイントの一つです。特にシステム導入が初めての企業や、ITリテラシーに不安のある現場では、サポートが充実しているかどうかで、定着率や成果に大きな差が出ます。
システム連携の有無(POS/EC/基幹システム)
ポイントシステム単体ではなく、既存システムとの連携がスムーズかどうかは大きな検討ポイントです。たとえばPOSシステムと連携すれば、購入データとポイント付与・利用がリアルタイムで同期され、レジ業務の負担を軽減できます。
また、会員情報や売上情報を基幹システムとAPI連携することで、企業全体の業務効率やデータ整合性も高まります。POS(販売時点情報管理)との連携が可能かどうかは、業務効率化に直結する重要な要素です。POS連携により、購入情報とポイント付与・利用がリアルタイムに連動し、スタッフの手間削減やミス防止にもつながります。特にレジ業務の多い小売店や飲食店では必須機能といえるでしょう。
トリニティのポイントサービス「VALUE GATE」
トリニティのポイントサービス「VALUE GATE」は、商業施設やホテル、スーパーマーケットなどのポイント管理に適しています。「会員カードをスマホ化したい」「テナントや施設ごとにポイント管理したい」などのご要望にお応えします。
「VALUE GATE」で出来ること
VALUE GATEは、ポイント・顧客管理システムと販促提案により店舗と顧客の顧客エンゲージメント形成をご支援するサービスです。「会員カードをスマホ化したい」「ECサイトと店舗のポイントを統合したい」などのご要望にお応えします。
ポイント管理
ポイントの付与・利用・取消などの基本的な操作に合わせて、有効期限の管理をすることができます。有効期限は、「自動延長型」「年度失効型」から選ぶことができ、キャンペーンポイント・ランクポイント・誕生日特典などシチュエーションに合わせた施策も可能です。
会員管理
顧客会員の情報を管理することができます。会員ランク機能では、利用頻度や金額に応じてゴールド会員、シルバー会員などに分類し、リピーターに向けた特典を用意することでロイヤリティ向上が見込めます。会員リストの一括登録も可能なので、既存のサービスからの移行もスムーズです。
販促機能
会員にメールの配信ができます。テキスト形式・htmlから選べ、ランクや属性(年代・性別)などのセグメント抽出をしてからターゲットに合わせた配信が可能です。予約配信を利用してあらかじめ曜日や時間を決めておくことで、タイミング通りに効果的な配信ができます。配信後、開封率をチェックすることで今後の戦略に役立ちます。
また、クーポン機能も充実しており「見せるクーポン」「時限クーポン」「かざすクーポン」の3種類をご用意しています。
会員サイト
会員向けの専用のサイトをご用意しているので、アプリのように開発や改修(アップデート)などの費用や手間をかけずに、すぐにご利用いただけます。また、会員自身がポイント数や有効期限を確認したり、会員情報を変更することができるので、ポイントを活用した買い物や商品交換にも適しています。高セキュリティの二段階認証を設定することもできるので、不正ログインの防止などが強化されています。
レポート機能
定形レポートをご用意していますので、1ヶ月のポイント付与・利用実績やキャンペーンの効果測定はもちろん属性別の集計などPDCAを回すために必要な情報をグラフでお届けします。集計データはCSVでダウンロード可能なので、既存の顧客管理システムと連携したり会議資料に活用することもできます。
管理・業務
本部・エリア・店舗などの階層に分けて管理することで、エリア別の会員情報やポイント実績を集計できたり、本部から全店舗に向けたキャンペーンの設定を一括して行うことができます。店舗に合わせてFAQも掲載できるのがポイントです。
外部連携
現在ご利用中の顧客管理システムや、ECサイト、会員アプリ、基幹システムなどにAPI連携することができます。また、新規で会員アプリを構築することも可能です。
VALUE GATEの導入事例
ここからはポイントサービス「VALUE GATE」を導入している企業の事例を紹介いたします。
商業施設(JR四国ステーション開発株式会社 様)
香川県高松市に本社を置くJR四国ステーション開発株式会社様は、駅直結の商業施設を中心に事業を展開し、地域に密着した運営を行っています。同社では、運営する複数の商業施設にポイントサービス「VALUE GATE」を順次導入しています。
第一弾 「徳島駅クレメントプラザ」(旧クレメントプラザモバイルポイントから刷新)
第二弾 「高松オルネ」高松駅直結「TAKAMATSU ORNE(高松オルネ)」開業にあわせて
「JR四国SCポイント」本格運用開始
第三弾 「JR松山駅だんだん通り」へ導入
これら3施設では、共通ポイント「JR四国SCポイント」が導入され、1ポイント=1円で相互に利用可能。買い物体験の利便性とグループ間の回遊性が高まっています。
ホテル(株式会社プレジデントハカタ 様)
株式会社プレジデントハカタ様が運営する 5 つの宿泊施設では、2023年6月に会員サービス「プレジデントメンバークラブ」がスタートしました。
対象施設
- プレジデントホテル博多
- プレジデントホテル アネックス(別館)
- ホテル ラ フォレスタ
- ホテルサードプレイス博多(旧 ホテルエトスイン)
- ホテルサードプレイス博多アネックス(別館)
三井住友カードが提供しているオールインワン決済端末「stera terminal」を各施設のフロントと飲食店に合計 7 台設置し、アプリストア「stera market」からポイントアプリ(VALUE GATE)をインストールすることで、決済と同じ端末でポイント処理が可能となっています。
以前は「宿泊で現金キャッシュバック」という施策を展開していましたが、全国の加盟ホテル共通での還元では、自社独自の囲い込みには限界がありました。VALUE GATE の導入により、自社独自の顧客情報を収集し、各宿泊施設の特徴を活かした販促活動を展開することが可能になりました。今後は RMF 分析などを通じて顧客を分類し、会員に応じた施策を実施し、顧客ロイヤルティ向上を目指しています。
飲食店(株式会社カルネヴァーレ 様)
株式会社カルネヴァーレ様が運営するKINTANは、「その地域で一番愛されるレストラン」というビジョンとともに、焼肉をはじめとするお肉料理をメインに展開する飲食店です。これまでKINTAN公式アプリ上では、ランチタイムの利用で貯まるスタンプカードを提供していました。クーポンなどもあり利用者には好評でしたが、個人情報の取得ができないという企業側の課題がありました。
この課題を解決するため、2023年11月にトリニティのVALUE GATEを導入しました。VALUE GATEはポイントサービスの基本機能(付与・利用)に加え、顧客情報の管理や抽出、分析やレポーティングなどの機能も備えているため、お客さまの属性や利用傾向を分析し、ターゲティングに基づいた販促活動を行うことが可能です。これにより、お客さまの満足度やリピート率の向上が期待できます。
VALUE GATEに関するFAQ
Qどのような業種・業態に対応していますか?
VALUE GATEは、商業施設や宿泊施設、小売店、オンラインショップなど、幅広い業種に対応しています。目安として15店舗以上(15端末以上)を運営する企業様に最適なシステムです。
Q初期費用や運用コストはどのくらいですか?
初期費用、月額費用は端末数やカスタマイズにより費用が異なります。要件をヒアリングの上お見積りをさせていただきます。
Qセキュリティ対策はどうなっていますか?
データセンターの安全性の確認基準となるJDCCは最高位のティア4に適合し、さらにセキュリティに厳しい金融機関様の求められるレベルであるFISC安全対策基準にも準拠しております。
まとめ
今回は、ポイント管理システムの主な機能から、導入の流れについてご紹介しました。ポイント管理システムを導入することで来店促進・顧客単価アップ・売上拡大につながるなど多くのメリットがあります。ポイント管理システムはシステムによって機能に特徴があるので導入を検討されている企業はぜひ参考にしてみてください。