catch-img

商業施設の会員施策で考えたい、アプリ会員を増やすための仕組みづくり

商業施設で「アプリ会員を増やしたい」と考えているものの、思うようにダウンロード数が伸びなかったり、登録されても使われなかったりと、悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。

実際、アプリは会員施策において有効な手段のひとつですが、アプリを入れてもらうこと自体がゴールになってしまうと、施策は続きません。
来館者にとって本当に必要なのは、「今、この場で使えるメリット」があるかどうかです。

最近では、アプリに限らず、WebやLINEなどスマホからすぐにアクセスできる仕組みを活用し、
会員登録のハードルを下げる商業施設も増えてきました。

本記事では、「商業施設でアプリ会員を増やすにはどう考えればよいのか」を整理しながら、具体的な会員施策の考え方をご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.商業施設でアプリ会員が増えにくい理由
    1. 1.1.アプリを入れるハードルが結構高い
    2. 1.2.来館中に“使うイメージ”が持てない
    3. 1.3.アプリ以外にも会員接点があり、導線が複雑になっている
  2. 2.商業施設の会員施策は「アプリありき」で考えなくてもいい
    1. 2.1.スマホでアクセスできれば、それは立派な会員導線
    2. 2.2.LINE連携等で会員化のハードルを下げる
    3. 2.3.アプリは「必須」ではなく、選択肢のひとつととらえる
  3. 3.会員を増やすために考えたい設計ポイント
    1. 3.1.来館中に完結できる導線になっているか
    2. 3.2.どの入口からでも「同じ会員」として扱えているか
    3. 3.3.現場・運用に無理がかからないか
  4. 4.会員を増やすための具体的な施策
    1. 4.1.入会時特典を魅力的にする
    2. 4.2.お友達紹介キャンペーン
    3. 4.3.イベント連動型の入会促進
    4. 4.4.テナントとの連携による接点拡大
    5. 4.5.SNSでの告知と来館時の導線をつなげる
  5. 5.アプリなしでもいける「VALUE GATE」
    1. 5.1.会員・ポイント管理
    2. 5.2.デジタル会員証(アプリ不要)
    3. 5.3.メール配信・クーポン機能
    4. 5.4.レポート・分析機能
    5. 5.5.外部連携・既存システムとの接続
  6. 6.まとめ

商業施設でアプリ会員が増えにくい理由

アプリを入れるハードルが結構高い

商業施設の会員施策において、アプリは便利な存在です。
一方で、来館者の立場で考えると「今すぐアプリを入れる」こと自体が、意外と高いハードルになっています。

通信環境や容量を気にしたり、ダウンロード後の会員登録が面倒に感じられたりと、あとで入れよう」と思ったまま、そのまま忘れられてしまうケースも少なくありません。特に、短時間の立ち寄りや買い物目的の来館者にとっては、アプリ登録は後回しにされがちです。

来館中に“使うイメージ”が持てない

アプリの機能やメリットを伝えていても、「実際に何ができるのか」「今使うとどんな良いことがあるのか」が伝わらなければ、登録にはつながりません。

後日使えるクーポンや情報配信を訴求しても、来館中の行動とは結びつきにくく、結果として「今はいいかな」と判断されてしまうこともあります。来館中に体験できる価値が見えにくいことが、アプリ会員増加の壁になるケースは多いようです。

アプリ以外にも会員接点があり、導線が複雑になっている

商業施設では、アプリ以外にもWebサイトやLINE、Instagramなど、複数の会員接点を持っているケースが珍しくありません。

そのため来館者からすると、「すでに登録やフォローをしているのに、また必要なの?」と感じてしまうこともあります。

会員情報や施策がチャネルごとに分かれていると、どれが正規の会員なのか分かりづらくなり、結果的に登録をためらわせてしまう原因になります。

商業施設の会員施策は「アプリありき」で考えなくてもいい

会員を増やすためには、「まずはアプリを入れてもらうこと」が前提になりがちです。しかし実際には、その手段はアプリだけではありません。

来館者にとって大切なのは、アプリを入れること自体ではなく、「登録するとどんなお得があるのか」です。そのお得さを、スマホからすぐに確認でき、実際に使える状態になっていれば、必ずしもアプリをダウンロードしてもらう必要はありません。

スマホでアクセスできれば、それは立派な会員導線

最近では、Webサイトにスマホからアクセスし、そのまま会員登録や特典利用ができる仕組みも一般的になっています。QRコードを読み取るだけで会員ページにアクセスできれば、アプリをダウンロードする必要はありません。

アプリを入れる手間がない分、来館中でも登録されやすく、施策につながりやすいというメリットがあります。まずは「会員になってもらう入口」を広げることが重要です。

LINE連携等で会員化のハードルを下げる

すでに多くの商業施設で活用されているLINEも、有効な会員導線のひとつです。友だち追加をきっかけに会員登録へつなげることで、来館者の心理的ハードルを下げることができます。

特に、「アプリは入れたくないが、LINEなら抵抗がない」という来館者は少なくありません。

LINEと会員情報を連携させることで、情報配信やクーポン施策もスムーズに行えるようになります。

アプリは「必須」ではなく、選択肢のひとつととらえる

アプリは、会員施策において有効な手段のひとつです。頻繁に来館する方や、施設をよく利用する会員にとっては、利便性の高いツールと言えるでしょう。

ただし、アプリを導入すること自体が目的になってしまうと、本来目指すべき姿からずれてしまうことがあります。

商業施設の会員施策で大切なのは、会員情報を適切に取得し、来館者一人ひとりを把握できる状態をつくること、そして、その情報をもとにパーソナルな分析やアプローチが行えるようにすることです。

その目的を実現する手段として、アプリが最適なのか、WebやLINEの方が適しているのかは、施設や来館者の利用状況によって異なります。

重要なのは、「アプリを入れてもらうこと」を前提に考えるのではなく、会員情報を無理なく集め、活かせる仕組みになっているかという視点で取捨選択することです。

どの入口を選んでも、同じ会員として把握でき、継続的な分析や施策につなげられる。その状態を目指して設計していくことが、結果としてアプリ会員の増加にもつながっていきます。

アプリかWebかに迷ったら一度メリットやデメリットを比較してみて、自社にあった運用を考えてみてください。

アプリ会員

Web会員

メリット

・プッシュ通知が利用できる
・ポイント、クーポン、マップ等を統合しやすい
・スマホ上にアイコンがあるので
  ブランドを想起しやすい
・オフラインでも使える機能がある

・アプリをインストールする必要がない
・ブラウザ上で表示されるため常に最新情報
・OS対応(バージョンアップ)の必要がない
・PC・スマホ・タブレット全デバイス対応

デメリット

・アプリのインストールが必要
・スマホ容量を気にしてインストールを
  嫌がられる
・OSのバージョンに合わせてアプリを更新
  する必要がある
・アプリ開発や運用の手間がある

・通知機能がない
・通信速度が回線や端末に影響される
・会員証表示までのステップがやや多い
・毎回ログインが必要な場合がある

会員を増やすために考えたい設計ポイント

アプリ会員を増やしていくためには、施策のアイデア以前に、会員導線そのものが来館者・現場・運用のすべてにとって無理のない設計になっているかを見直すことが重要です。

ここでは、商業施設で会員施策を進めるうえで押さえておきたいポイントを整理します。

来館中に完結できる導線になっているか

会員登録は、「あとでやろう」と思われた時点で、実行されないことがほとんどです。

そのため、来館中にスマホひとつで登録から特典利用まで完結できるかどうかは、会員数を左右する大きなポイントになります。

  • QRコードからすぐにアクセスできる
  • 入力項目を最小限にする
  • 登録後すぐに特典が使えるようにする

などの工夫の積み重ねが、会員化のハードルを下げます。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です

どの入口からでも「同じ会員」として扱えているか

WebやLINE、アプリなど、会員との接点が複数あること自体は珍しくありません。
重要なのは、入口が違っても、裏側では同じ会員として管理できているかという点です。

会員情報がチャネルごとに分断されていると、来館者にとっても分かりづらく、施策や分析にも活かしづらくなってしまいます。

会員データを一元的に把握できる設計になっているかどうかは、会員を「増やす」だけでなく、「活かす」ためにも欠かせません。

現場・運用に無理がかからないか

会員施策は、現場で案内され、日々運用されて初めて成り立ちます。
仕組みが複雑すぎると、スタッフが説明しきれなかったり、十分に活用されないまま「形だけの運用」になってしまう原因になります。

  • スタッフが一言で説明できるか

  • 案内方法が統一されているか

  • 管理側で状況を把握できるか

といった視点で、実際の運用を想定しながら設計することも重要です。

会員を増やすための具体的な施策

ここからは、具体的に会員を増やすための施策をいくつかご紹介していきます。
すぐに活用いただけるものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

入会時特典を魅力的にする

会員登録のハードルを下げるためには、「登録したら何がいいのか」がその場で伝わることが重要です。将来使える特典よりも、来館中にすぐ使える特典のほうが、登録の後押しになりやすい傾向があります。

たとえば、
・当日利用できるクーポン
・駐車場割引やサービス
・対象店舗で使える特典

など、「今日登録する理由」が明確になる内容を用意することで、入会率の改善が期待できます。

お友達紹介キャンペーン

来館者は、家族や友人と一緒に訪れているケースも多くあります。
そのため、すでに会員の方から自然に勧めてもらう仕組みは、無理のない会員獲得につながります。

・紹介した人/された人の双方に特典を付与
・LINE等で紹介リンクを送れる仕組み
・紹介人数に応じた特典ランク

など、仕組みをシンプルに設計することで、参加しやすいキャンペーンになります。

イベント連動型の入会促進

抽選会やスタンプラリー、季節イベントなど、商業施設ではさまざまな催しが行われます。
こうしたイベントと会員登録を組み合わせることで、参加の流れの中で自然に入会してもらうことが可能です。

「イベント参加=会員登録」という形にするのではなく、「イベントを楽しむ過程で登録する」導線を意識すると、抵抗感を下げやすくなります。

テナントとの連携による接点拡大

会員施策は、施設単体だけで完結させる必要はありません。
人気テナントや話題性のある店舗と連携することで、会員登録のきっかけを増やすことができます。

・対象テナント限定の会員特典
・コラボキャンペーン企画
・テナントスタッフからの案内

など、現場での接点を活かした施策は、施設全体の会員化を後押しします。

SNSでの告知と来館時の導線をつなげる

SNSは認知拡大に有効ですが、会員登録までつながらないケースも少なくありません。
重要なのは、事前告知と来館中の導線を分断しないことです。

・SNS投稿から登録ページへ直接誘導
・「来館時に登録すると特典あり」と事前に伝える
・館内POPやQRコードと内容を統一する

オンラインとオフラインをつなげることで、来館中の行動につながりやすくなります。

アプリなしでもいける「VALUE GATE」

これまで、アプリ会員の増やし方やアプリとWeb会員の違いについてご紹介してきましたが、ここからはその考え方を踏まえたうえで、当社のポイントサービス VALUE GATE についてご紹介します。

VALUE GATEはWeb上に会員サイトを表示できる仕組みのため、アプリを用意する必要がありません。QRコードやURLからスマートフォンでアクセスし、その場で会員登録・ポイント付与・クーポン取得などが完結できます。
アプリなしでも、来館中の登録ハードルを下げ、会員情報を活かす施策につなげられる基盤です。

以下では、VALUE GATEの主な機能を紹介します。

会員・ポイント管理

VALUE GATEでは、会員情報やポイント管理が一元化されています。
会員ランクの設定や、期間限定ポイント、ポイント一括付与など柔軟な設定ができ、施設独自の施策設計にも対応できます。

デジタル会員証(アプリ不要)

アプリを作らなくても、スマホ画面に表示できるデジタル会員証を提供。カード忘れの心配がなく、来館者にとっても便利な体験になります。
また、ポイント残高や履歴、ランクなどもスマホで確認できます。

メール配信・クーポン機能

会員属性やランクに応じて配信できるメールやクーポン機能も充実。
誕生日メールや期間限定ポイント案内、制限時間付きクーポンなど、施策の幅を広げる仕組みが揃っています。

レポート・分析機能

入会数やポイント利用状況、会員ランクの推移、属性別分析など、レポート機能も豊富です。
これにより、施策の効果や来館者の行動傾向を可視化し、次の改善につなげることができます。

外部連携・既存システムとの接続

すでに使っているPOSやCRM、EC、基幹システムとAPI連携することも可能です。
既存データとつなぐことで、より精緻な分析や施策設計ができるようになります。

VALUE GATEは、アプリを必ずしも前提としないWeb中心の設計でありながら、会員施策に必要なポイント・配信・分析・運用機能をワンストップで提供します。
そのため、現場負担を抑えつつ、会員情報を活かした施策を展開したい商業施設にも向いています。

まとめ

商業施設の会員施策というと、「アプリ会員をどう増やすか」に目が向きがちですが、本来の目的は会員情報を獲得し、来館者一人ひとりに合ったアプローチを行うことにあります。

そのためには、

  • 来館中に登録しやすい導線になっているか

  • アプリありきの設計になっていないか

  • Web・LINE・アプリなど、複数の接点が分断されていないか

  • 現場で無理なく運用できる仕組みか

といった視点で、施策全体を見直すことが重要です。

アプリは有効な手段のひとつですが、必須ではありません。
Webを起点とした会員化や、LINE連携などを活用することで、来館者の負担を抑えながら会員数を伸ばすことも可能です。

VALUE GATEは、アプリを用意しなくても始められる柔軟な仕組みで、会員情報の一元管理やポイント施策、配信・分析までを支えます。「増やす」「活かす」「続ける」会員施策を実現するための基盤として、自施設に合った形での導入を検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社トリニティ
株式会社トリニティ
2000年よりポイントサービス事業を開始。商業施設やスーパー、ホテルや飲食店など店舗を複数経営している企業に対し、お店のファンを増やすための販促ツールとしてポイントサービスおよび周辺ソリューションを提供しています。

人気記事ランキング