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API連携で広がるポイントシステム活用法


「ポイントシステムをもっと活用したい」「業務を効率化したい」と考えている皆さん、API連携をご存知ですか?データのやり取りをスムーズにし、顧客体験の向上やセキュリティ強化にも役立つこの仕組みは、ビジネスに欠かせないツールとなりつつあります。本記事では、API連携の基本から、ポイントシステムにおける活用法や注意点までをわかりやすく解説します。この記事を読めば、APIの可能性がきっと広がるはずです!


目次[非表示]

  1. 1.API連携とは?
  2. 2.ポイントシステムにおけるAPI連携のメリット
    1. 2.1.データ連携による顧客体験の向上
    2. 2.2.業務の負荷軽減・効率化
    3. 2.3.セキュリティレベルの向上
  3. 3.ポイントシステムのAPI連携活用例(業種別)
    1. 3.1.商業施設
      1. 3.1.1.テナント管理システム
      2. 3.1.2.顧客管理システム
      3. 3.1.3.スマートフォンアプリ
    2. 3.2.ホテル
    3. 3.3.スーパーマーケット(小売店)
    4. 3.4.飲食店
  4. 4.API連携導入の注意点
    1. 4.1.連携先システムの確認
    2. 4.2.データの事前精査
    3. 4.3.APIキーやシークレットキーの管理
  5. 5.まとめ

API連携とは?

API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェア間で機能やデータを共有するためのインターフェースです。APIを使うことで、異なるシステム間でのデータ交換が可能になります。ポイントシステムにおいても、APIは重要な役割を果たしており、特に異なるサービス間でポイント情報を管理・運用する際に欠かせない技術です。

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ポイントシステムにおけるAPI連携のメリット

データ連携による顧客体験の向上

API連携を活用して、ポイントシステムと購買履歴や行動データを連携すれば、顧客にぴったりのクーポンや特典をリアルタイムで提供できます。これにより、顧客一人ひとりに合わせたサービスが実現し、満足度やロイヤルティの向上につながります。

業務の負荷軽減・効率化

API連携を導入することで、これまでアナログで行っていた作業が自動化され、従業員の業務負荷が大幅に軽減されます。たとえば、POSシステムから売上データを自動でポイントシステムに反映させることで、業務負荷軽減だけでなく、入力ミスのリスクを最小限に抑えられます。業務の効率化によって、スタッフは本来の接客や販売戦略の立案などに集中できるようになります。

セキュリティレベルの向上

昨今、情報漏えいやサイバー攻撃が増加しており、セキュリティ対策はビジネスの信頼性を保つために欠かせない課題です。しかし、自社でセキュリティ機能を開発・維持するのは、技術的にも費用的にも高いハードルがあります。

API連携を活用すれば、既にセキュリティが確立された外部サービスの機能を組み込むことで、セキュリティレベルを向上させることができます。たとえば、高度な認証システムや決済機能を持つサービスとの連携により、顧客データの保護や取引の安全性を強化することが可能です。顧客は安心感を持ってサービスを利用でき、企業はセキュリティコストを削減しながらも信頼性を高められます。

ポイントシステムのAPI連携活用例(業種別)

API連携のメリットを理解いただいた上で、次は具体的な活用イメージを業種別に紹介していきます。

商業施設

商業施設では、さまざまなシステムが導入されています。テナント管理、クレジット決済システム、顧客管理、売上管理、請求管理、駐車場管理、エネルギー管理など、大きな施設を運営するにはそれを管理する多くの仕組みが必要です。
ポイントシステムと連携すると効果が高いシステムと言えば、テナント管理や顧客管理、売上管理あたりでしょう。

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テナント管理システム

テナント管理システムとは、テナントに関するあらゆる情報をまとめて管理できるシステムです。契約内容や売上、賃料、水道光熱費などを簡単に整理して、経営分析や戦略づくりに役立てられます。ポイントシステムとの連携により、普段利用しているテナント管理システム上に、ポイント利用状況を表示させることでシステム上で一目で確認可能になり、会議や運営の効率化にもつながります。

また、「どのテナントで最もポイントが使われているか」「ポイント付与が売上にどれだけ影響を与えているか」を把握し、効率的な販促施策に役立てることもできます。

顧客管理システム

ポイント管理システムには顧客管理機能が含まれていますが、多くの商業施設では、既存の顧客管理システム(CRM)を基幹システムとして利用しています。このような場合、ポイントシステムを導入する際には、既存の顧客管理システムと新しいポイントシステムの会員情報を紐づける必要があります。
API連携を活用することで、両システム間で会員情報を自動的に統合でき、重複登録やデータの矛盾を防ぎます。これにより、統一された正確な顧客データの管理が可能になり、顧客の購買履歴や来店頻度に基づいた精度の高い分析や施策が実現します。

スマートフォンアプリ

近年拡大しているスマートフォンアプリも、ポイントシステムとの相性が良いと言えます。商業施設独自のアプリを構築している企業が多く、施設の紹介やイベント、キャンペーン情報などを発信する役割があります。
アプリとポイントシステムを連携すると、アプリを開くだけで会員証を表示できるため、カード自体が不要になり、ユーザーの利便性が大幅にアップします。また、LINE公式アカウントを活用するケースも多く、友だち登録で簡単に会員証と連携が可能です。



ホテル

ホテル業界で利用されるシステムといえば、ホテル管理システム(PMS:プロパティ・マネジメント・システム)がメインではないでしょうか。PMSとは、宿泊予約やチェックイン・チェックアウト、客室の管理などを一元的に行う基幹システムです。

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PMSとポイントシステムを連携することで、顧客体験を大幅に向上させることができます。たとえば、会員情報をAPIを通じて連携することで、ホテルシステム側(WEB予約システムを含む)で「会員かどうか」をリアルタイムに判別し、ポイントを自動的に付与する仕組みが構築可能です。
この仕組みを活用することで、顧客がどの予約経路を利用した場合でも、1つの会員IDにすべての利用履歴とポイントを集約できます。その結果、ポイントの利用や管理が簡単になるだけでなく、顧客にとって一貫した利便性の高いサービスを提供することが可能となります。
さらに、蓄積された利用データを分析することで、リピート顧客向けの特典やキャンペーンをパーソナライズして提供でき、顧客満足度の向上や収益アップにつながる点も大きな魅力です。ポイントシステムの導入は、顧客の利便性を高めるだけでなく、ホテル運営の効率化にも寄与します。


スーパーマーケット(小売店)

スーパーマーケットや小売店で使われているPOSシステム(販売時点管理システム)は、商品の販売データや在庫管理、レジ業務を効率化する重要な役割を担っています。このPOSシステムとポイントシステムを連携させることで、店舗運営の効率化と顧客満足度の向上が期待できます。

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POSシステムと連携することで、レジでお会計をする際にPOS端末から会員情報を読み取り、ポイント付与・利用が行えるため、お店側も利用者側も利便性が向上します。
また、顧客ごとの購入傾向や利用履歴を分析することができるため、個別に最適化されたクーポンやキャンペーンの提案が可能となり、来店頻度の向上が見込めます。

さらに、ネットスーパーとの連携も有効です。ネットスーパーと店舗間でポイントが共通化されることで、オンラインとオフラインの両方で顧客がシームレスに利用できる仕組みを提供できます。顧客情報が一元化されれば、より精緻な情報を取得することもできるようになります。
一方で、ネットスーパーの運営は収益化が難しいという課題に直面しています。配送コストや人員の確保が大きな負担となり、利益が出にくい状況から撤退を決断する企業も増えています。こうした課題に対して、ポイントシステムを活用することで、顧客の購入頻度を高めたり、ロイヤルカスタマーを育成したりする新たな取り組みが可能です。ポイントの効果的な運用が、収益改善への糸口となるかもしれません。


飲食店

飲食店におけるポイントシステムの活用は、予約システムやECサイトとの連携でさらに効果を発揮します。
まず、予約システムとの連携により、オンライン予約をした会員が来店した後、自動的にポイントが付与される仕組みを作ることができます。これにより、顧客はポイントを利用して次回の来店時に割引を受けられるなど、リピート来店を促進できます。予約キャンセルの防止として、予約サイトから予約をした会員に向けて事前予約ポイントなどを特典として付与する仕組みも効果があるかもしれません。
さらに、ECサイトとの連携も効果的です。飲食店のECサイトで販売する食品やグッズを購入した人に対して、ポイントを付与する仕組みです。店舗の会員情報を連携しておけば、顧客の来店履歴や購入商品など複数のデータを活用して、さらに精度の高いマーケティングが可能となります。

API連携導入の注意点

連携先システムの確認

API連携を導入する際には、連携先システムのセキュリティとスケーラビリティ(システムの拡張性)を十分に確認する必要があります。セキュリティ面では、データ通信が暗号化されているか、認証プロセスが適切に実装されているかをチェックすることが重要です。また、スケーラビリティの観点では、システムが将来的なトラフィック増加や新機能追加に対応可能かを検討し、長期的に安定した運用が可能な設計になっているかを確認しましょう。

データの事前精査

APIでデータを連携する前に、既存データの棚卸しや精査を行い、正確で一貫性のあるデータに整備しておくことが重要です。不正確なデータや重複データが存在すると、連携後のシステムでトラブルが発生する可能性があります。特に、顧客情報やポイント残高といった重要なデータについては、事前にクリーニングを行い、信頼性を高めることで、スムーズな連携と運用を実現できます。

APIキーやシークレットキーの管理

API連携には、APIキーやシークレットキーが必要ですが、これらの管理が不適切だと、外部から不正アクセスされるリスクがあります。キーは次のように安全に管理しましょう:

コードに直接記載しない(環境変数やシークレット管理ツールを使用)
権限を必要最小限に設定する(特定の機能やIPアドレスに限定)
定期的にローテーションし、不要になったキーは無効化する

これらの対策を講じることで、不正利用を防ぎ、連携システムのセキュリティを高めることができます。

まとめ

API連携を活用することで、ポイント管理システムの効果を底上げし、顧客体験の向上や業務負荷の軽減、そしてセキュリティの強化と、ビジネスに多くのメリットをもたらします。導入時には注意点をしっかり押さえつつ、適切な連携を行うことで、長期的な運用の安定性や利用者の信頼向上につながります。この機会に、自社のシステムに最適なAPI連携の活用を検討してみてはいかがでしょうか。


株式会社トリニティ
株式会社トリニティ
2000年よりポイントサービス事業を開始。商業施設やスーパー、ホテルや飲食店など店舗を複数経営している企業に対し、お店のファンを増やすための販促ツールとしてポイントサービスおよび周辺ソリューションを提供しています。

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