【無料サービスあり】スタンプカードをアプリ化する方法と3つのメリットをご紹介!
目次[非表示]
- 1.スタンプカードとは
- 1.1.スタンプカードの歴史
- 1.2.スタンプカードの効果
- 1.3.スタンプカードの種類
- 1.4.ポイントカードとの違い
- 2.スタンプカードアプリとは
- 3.無料でスタンプカードアプリを導入する3つのメリット
- 3.1.(1)カード発行にかかるコストを軽減できる
- 3.2.(2)顧客情報を管理できる
- 3.3.(3)顧客満足度が向上する
- 4.無料でスタンプカードアプリを導入する2つのデメリット
- 4.1.(1)利用できる機能が制限される
- 4.2.(2)顧客情報に対するセキュリティが不安
- 5.スタンプカードを作るコツ
- 5.1.お店の顧客種類を分類
- 5.2.顧客へのヒアリング
- 5.3.付与条件を設定
- 5.4.顧客にとって魅力的な特典を用意する
- 6.おすすめのスタンプカードアプリサービス
- 7.スマホがポイントカードになる「VALUE GATE」
- 8.まとめ
スタンプカードとは
スタンプカードは、顧客が商品を購入したり店舗を訪れるたびにスタンプを獲得し、スタンプの数に応じて特典がもらえる仕組みです。「200円ごとにスタンプ1つ」や「スタンプが5つ貯まるごとに無料サービス」といった柔軟な独自のルールを設定することが可能です。顧客にメリットのある特典を提供することで、リピーター獲得に繋がる効果的な手段となります。
スタンプカードの歴史
スタンプカードは、アメリカの小売業者から由来しています。1850年頃に、発注ミスにより大量の在庫が生まれた石鹸を売り切るため、小売業者は石鹸にクーポンを貼り、一定数貯まると絵画と交換できるという斬新なアイディアを実施しました。この絵画サービスがやがて商品との交換サービスへと進化していったのです。1896年には、スタンプサービスをシステム化・商品化した企業が誕生しました。これがトレーディング・スタンプと呼ばれています。
日本におけるスタンプカードの起源は、1916年に北九州市にある久我呉服店から始まり、続いて1928年に江崎グリコがスタンプ式ポイントカードを導入したと言われています。そして1961年に「グリーンスタンプ」、1962年に「ブルーチップ」がそれぞれスタンプ事業を始めました。以来、スタンプカードは日本の小売業界で広く普及し、その歴史が続いています。
グリーンスタンプ
「グリーンスタンプ」は、日本でかつて広く使用されたトレーディングスタンプの一つです。百貨店、スーパーマーケット、家電量販店などが加盟店となり、商品購入時に消費者に切手状のスタンプや商品券のようなチケットを渡します。それらのスタンプを一定数貯めるとカタログから商品を選んで交換することができるのです。
現在は、「マイ・グリーンスタンプ」といったWeb上でのポイント交換サービスが提供されています。ネットショッピングやアンケート、ギフト券をポイントに移行することでポイントを獲得し、商品と交換することができます。また、過去に貯めたグリーンスタンプは無期限有効であり、利用者は現在でもその特典を受けることができます。
ブルーチップ
「ブルーチップ」は、もともとはアメリカのトレーディングスタンプの仕組みであり、創業者が日本へ輸入し、事業を展開しました。全国の小売店、特にスーパーマーケットで提供され、主婦層を中心に広く利用されました。利用者はスタンプをためることで、ギフトカタログから商品を選んで交換することができました。かつては100万枚ためると、車や海外旅行など、今では考えられないような豪華賞品が提供されることもありました。また、ブルーチップも無期限に有効で、いつでも利用することが可能です。
スタンプカードの効果
スタンプカードを導入すると、再来店を促進したり、顧客満足度を向上させることが期待できます。魅力的な特典が備わったスタンプカードを提供し、顧客に「ポイントを貯めたい」という欲求を引き起こすことで、来店の動機が高まり、他の店よりも優先的に自店を選んでいただけるようになります。
飲食店が経営を安定させる上で、リピーターの獲得は不可欠です。再来店については、2回目のハードルが非常に高く、3回目の来店で初めて顧客が定着化されると言われております。そのため、3回分のポイントしか押せないスタンプカードが流行した時期もありました。
また、スタンプカードを導入することで、顧客は来店や購入回数に応じて特典が手に入るので顧客満足度の向上に繋がります。スタンプカードの特性として、お店を頻繁に利用するリピーターがスタンプカードの利点を享受しやすい傾向があります。お得な特典が待っているならば、既存の顧客は喜びを感じ、何度もお店に足を運んでくれることでしょう。
スタンプカードの種類
スタンプカードには、主に紙とデジタルの2つの形態が存在します。従来の手法である紙のスタンプカードは、長い間親しまれており、顧客にとっても馴染みの深いサービスです。スタンプが貯まると特典が受けられるシンプルな仕組みは、スタンプを貯めていく楽しさも提供します。
一方で、デジタルのスタンプカードでも一般的な仕組みや特典の提供などは変わりません。紙のスタンプカードに代わって、スマホアプリやWeb上の電子スタンプで押印できます。スタンプカードを電子化することで、紙のスタンプカードにかかる費用を削減し、同時に顧客情報をより簡単に収集できるメリットが生まれます。さらに、顧客にとっても紙のスタンプカードを紛失する心配や携帯しない場合の不安がなくなるなどの利点があります。
紙かデジタルかを選択する際には、店舗の客層やスタンプカードの活用方法、導入の目的などを明確にすることが大切です。それぞれの特徴を検討し、店舗に最適な手法を見極めましょう。
ポイントカードとの違い
スタンプカードと類似した言葉に「ポイントカード」があります。ポイントカードは主に商品の購入に基づいてポイントが付与されるのに対し、スタンプカードは商品の購入だけでなく、来店頻度や特定商品の購入回数など、さまざまな条件を柔軟に設定することができます。
ポイントカードの利点は、蓄積されたポイントを商品購入に直接利用できることや、購入金額に応じて獲得ポイントが増加することです。これにより、顧客にとって利便性やお得感が高まります。スタンプカードとポイントカードの特徴を理解し、どちらがビジネスに最適かを検討することが重要です。
スタンプカードアプリとは
スタンプカードアプリは、紙のカードの代替としてスマートフォン上でスタンプを蓄積できるアプリを指します。このアプリには、顧客情報の効果的な管理・分析、電子クーポンの発行、セールや店舗情報の通知、SNSとの連携など、多彩な機能が組み込まれています。
スタンプの主な種類
スタンプカードアプリで活用できるスタンプカードにはいくつかの種類があり、目的に合わせて使い分けることができます。ここでは主な3つの種類についてご紹介します。
ログインスタンプ
ユーザーがアプリを日常的に利用してもらうためには、「ログインスタンプ」が理想的です。アプリを起動するだけで手軽にスタンプが貯まる仕組みは、ユーザーのモチベーションを向上させやすく、そのハードルが低いことが特長です。例えば、日々のセール情報などを積極的にアプリ内で発信することで、ユーザーがアプリを頻繁に利用する動機付けが生まれ、ログインスタンプとの相乗効果を生み出すことが期待されます。
来店スタンプ
実店舗への来店を促進するために効果的な手段として、「来店スタンプ」が挙げられます。この仕組みでは、店頭にQRコードを設置し、ユーザーが読み込むとスタンプが貯まる仕組みを導入できます。また、スマートフォンのGPS機能を活用して、店舗に近づいたユーザーを検知し、アプリを起動するだけでスタンプが貯まるようにすることも可能です。ログインスタンプよりもハードルが高いため、来店してまでスタンプを貯める価値をユーザーに感じさせるために、特典やお得な情報などを魅力的に設定することが重要です。
お買い物スタンプ
アプリを通じてユーザーの購買意欲を刺激し、売り上げを拡大することに焦点を当てる場合、特に有効なのが「お買い物スタンプ」の導入です。この仕組みでは、商品の購入がスタンプの貯まりポイントのきっかけとなります。購入に伴うポイントは1回の取引ごとに1ポイントと設定するだけでなく、購入金額が増えればそれに応じてポイント数も増加する仕組みを導入することも可能です。これは、ユーザーの購入単価を引き上げるときに特に役立ちます。
無料でスタンプカードアプリを導入する3つのメリット
(1)カード発行にかかるコストを軽減できる
従来のスタンプカードは紙やプラスチックでの発行に伴い、印刷やデザイン、そして配布に一定のコストや手間がかかりました。加えて、カードの紛失や損傷による再発行も追加の費用を要する課題がありました。
しかしスタンプカードをアプリ化することにより、印刷やデザイン、配布にかかるコストと手間を大幅に軽減できます。また、店頭での対応も簡便になり、レジが混雑している場合でも、顧客へのスタンプカードの案内がスムーズに行えるため、効率的な顧客サービスの提供が可能となります。
(2)顧客情報を管理できる
紙のスタンプカードからアプリへの移行により、顧客情報を収集し、一括で管理することが可能となります。顧客の属性情報(年齢や性別など)から顧客層を把握するだけでなく、お店の来店履歴や注文履歴、そしてスタンプカードの利用状況などをデジタルデータとして容易に集計できます。
得られた情報を基にして、スタンプカードの運用を効率的に最適化するだけでなく、新しいマーケティング戦略を展開することも可能です。これにより、ビジネスにとっては大きなメリットが得られます。
(3)顧客満足度が向上する
従来の紙やプラスチック製のスタンプカードでは、カードを持ち歩いたり押印する手間がかかりました。また、財布が分厚くなることもあり、「財布が重たくて嫌」とスタンプカードの利用をためらう顧客もいました。
それに対し、アプリ化されたスタンプカードでは、顧客はスマートフォンさえ持っていればいつでも手軽にスタンプを貯めることができます。更に、プッシュ通知などの機能により、リアルタイムでセール情報やクーポンを受け取れるため、顧客は店舗やサービスの最新情報を簡単に把握できます。この利便性向上は、顧客満足度の向上に繋がり、リピーター獲得に繋がります。
無料でスタンプカードアプリを導入する2つのデメリット
(1)利用できる機能が制限される
無料のサービスを利用してスタンプカードアプリを構築する場合、一部の機能や発行可能なカードの数量には制限が課せられることがあります。
例えば、ポイントカードの製作は無料でも、クーポン機能やプッシュ通知機能を使用するには有料のプランに加入する必要があるケースや、特定の枚数を超えるカードの発行には費用がかかるケースがあります。無料のスタンプカードアプリサービスを導入する際には、「まずは無料で試してみて、集客の成果があれば有料プランへの移行を検討する」など、具体的な目的や導入計画を明確にして検討することが重要です。
(2)顧客情報に対するセキュリティが不安
アプリ導入のメリットに「顧客情報を管理できる」と記述しましたが、無料で手軽に利用できる反面、セキュリティの高さに対して不安が生じることがあります。十分なセキュリティ対策がない場合、機密性が損なわれ、不正アクセスや情報漏洩のリスクが生じる可能性があります。多少の費用が発生したとしても、セキュリティが高い信頼性のあるアプリを採用することで、後々のリスクを回避し、顧客の個人情報をしっかり保護できると言えます。
スタンプカードを作るコツ
ここからは、スタンプカードの具体的な作り方をご紹介します。
お店の顧客種類を分類
まずは店舗の顧客層を分析してみましょう。既存顧客が多いのか、それとも新規顧客が増えているもののリピートが少ないのかといった点を把握し、スタンプカードの目的を明確にします。
例えば、新規顧客を増やしたい場合は、「初回来店時1スタンプ」や「無料ドリンクプレゼント」といった特典が効果的です。また、リピーターに着目した場合は、ゴールド会員などのランクアップを設定すると良いでしょう。ランクアップがリピーターの獲得に効果を発揮するのは、「お得に利用したい」「ステータスを感じたい」という顧客心理を上手く活用できるからです。
顧客へのヒアリング
顧客に直接、どのようなスタンプカードが好ましいかを尋ねることも一つの手段です。スタンプカードを作成する前にアンケートをすることも有益ですが、運用しながら改善を進めていくことも重要です。
特にリピーターに対しては、スタッフが気軽に意見を聞きやすく、適切なフィードバックを得られるでしょう。例えば、「スタンプカードの完了までに時間がかかりすぎる」という声が寄せられた場合、スタンプ2倍の特典を提供する日や週を1カ月に1度設けるなどの改善が必要です。このように顧客のフィードバックを元に、スタンプカードはより良いサービスへと進化します。
付与条件を設定
スタンプカードにおけるスタンプ付与条件や特典獲得のためのスタンプ数は、適切なバランスを保つことが肝要です。
条件が厳しすぎると、店舗は特典提供の頻度を減らし、負担を軽減できますが、同時に顧客に魅力が伝わりにくく、集客の効果が薄れる可能性があります。逆に、簡単にスタンプが貯まりやすい条件だと、店舗は多くの特典を提供しなければならず、負担が増え、顧客も貯める楽しさを感じにくくなります。
これらの要素を上手に調整することが、スタンプカードの成功には不可欠です。適度な難易度と魅力的な特典で、店舗と顧客の両方が満足する仕組みを築くことが大切です。
顧客にとって魅力的な特典を用意する
特典の内容は、顧客が「スタンプを貯めたい!」と強く感じるものであるということが肝心です。飲食店には老若男女問わず顧客が訪れます。顧客の来店傾向を把握することで、その顧客層に合った特典を提供し、効果的な集客が期待できます。
また、段階的なステップで特典を設けるアプローチもお勧めです。スタンプを多く貯めるほど、特典がより豪華になる仕組みを導入することで、スタンプカードがリピーターにとって魅力的なツールとなり、来店動機にも繋がるでしょう。
おすすめのスタンプカードアプリサービス
ここからはおすすめのスタンプカードアプリを無料サービスと有料サービスに分けてご紹介します。
無料
無料で始められるスタンプカードアプリサービスを紹介します。「初期費用を抑えたい」という方は、参考にしてください。
Yoruca
Yorucaは、株式会社月華堂が提供する無料のスタンプカードアプリです。
来店客がお店のQRコードを読み取るか、または来店客のQRコードを読み取ることで、手軽にスタンプを付与できます。同時に、登録した顧客に対しては最新のお知らせをプッシュ通知で迅速に届けることも可能です。
スタンプカードの導入は完全に無料であり、チケットやクーポンの販売もわずかな手数料のみでご利用いただけます。そのため、「無料でスタンプカードをアプリ化したい」という方にとって最適なサービスです。
KINCHAKU
KINCHAKUは、株式会社KINCHAKUが提供する、デジタルカードの作成・分析・配布サービスです。スタンプカードやポイントカードなどをデジタル化することで、通常の紙のカードに伴う手間を軽減できます。
KINCHAKUの特長は、店舗オペレーションに特化した機能が充実している点です。カードの発行だけでなく、分析機能や通知機能、そして決済機能(PayPayオンライン決済、Squareとの連携も可能)などを活用することができます。
14日間のトライアル期間であれば、無料でサービスを試すことができます。有料プランもあり、個人経営や小規模店舗向けの「STANDARD PLAN」は、月額5,940円で利用できます。
Staca
Stacaは、有限会社RedHeadが提供するスタンプカードアプリです。Stacaアプリを使用することで、アプリ内で利用可能なスタンプカードを手軽に作成し、紙のスタンプカードと同様に活用できます。
紙のスタンプカードの画像データをそのままアップロードして作成するか、または無料のテンプレートを利用して手軽に作成できるため、設定にかかる手間も最小限です。スタンプカードの作成には、30枚分まで無料で利用できます。
有料
本格的なスタンプカードを運用したい場合は、有料サービスがおすすめです。
GMOおみせアプリ
GMOおみせアプリは、GMOデジタルラボ株式会社が提供する自社アプリ作成サービスです。このサービスでは、「基本仕様+セミオーダー」のパッケージを活用して、集客・催促機能を備えた店舗アプリを手軽に作成できます。
パッケージとして提供されつつも、柔軟なカスタマイズが可能です。スタンプカードはもちろん、クーポン発行、会員証、予約機能、顧客管理など、多岐にわたる機能を組み込んだアプリを簡単に構築できます
Lightプランは月額22,000円、Standardプランは月額55,000円で利用できます。
APPREACH
APPREACHは、株式会社AGクルーが提供するアプリ作成サービスで、初期費用無料・月額2,980円(税込)から利用ができます。
既存のホームページをスマホアプリにスムーズに移行でき、スタンプカード機能をはじめ、プッシュ通知やSNS連携など、集客を成功に導くための多彩な機能が提供されています。
これまで別々に利用していたスタンプカード、ホームページ、会員証、クーポンなどを1つのアプリに統合できるため、顧客の利便性が向上します。
30日のお試し期間が用意されており、その期間内にサービスにご満足いただけなければ全額返金保証が付いているのも安心です。
スマホがポイントカードになる「VALUE GATE」
トリニティのポイントサービス「VALUE GATE」であれば、購買金額に基づく顧客分析が可能です。顧客側も、ポイントが具体的な数字で見えるため、貯める目標を立てやすくモチベーションに繋がります。スタンプカードの次の手段として、ポイントサービスも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
スタンプカードをアプリ化することは、ユーザーの利便性向上とともに、コスト削減や効果的なマーケティング戦略に寄与します。無料のアプリ作成サービスを利用すれば手軽にお試し感覚で始められ、導入を検討する企業や店舗にとって有益です。
アプリ導入時には、スタンプカード機能だけでなく他の便利な機能も充実させることがおすすめです。プッシュ通知や限定クーポン配信など、アプリ固有の機能を活用することで、顧客満足度の高いアプリを作成できます。無料のアプリ作成サービスを通じて、スタンプカードアプリの可能性を探りつつ、顧客との結びつきを一層強化してみてはいかがでしょうか。