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【ポイントシステムのリプレイス】判断基準と成功のコツ

「今のポイントシステム、なんとなく使いづらい」 そんな小さな違和感は、リプレイスのサインかもしれません。
システムの老朽化やサポートの終了、機能不足などを放置すると顧客離れや売上の取りこぼしにつながることもあります。加えて近年は、システムをクラウドへ移す流れや、個人情報の扱いに対する要求の高まりなど、見直しを後押しする環境の変化も進んでいます。

今の仕組みを続けるか、刷新すべきか——リプレイスを判断するための基準と進め方を、記事にまとめました。(読了時間 約11分)

目次[非表示]

  1. 1.なぜリプレイスが必要なのか?
    1. 1.1.リプレイスの目的
      1. 1.1.1.戦略的な強化
      2. 1.1.2.継続的運用・安全性の確保
    2. 1.2.見直しを後押しする2つの環境変化
      1. 1.2.1.オンプレミスからクラウド/SaaSへの移行
      2. 1.2.2.個人情報保護・信頼性への要求の高まり
  2. 2.ポイントシステムリプレイスのタイミング
    1. 2.1.(1)システムの保守切れ・老朽化
    2. 2.2.(2)顧客に対する施策の見直し
    3. 2.3.(3)市場の変化とのギャップ
    4. 2.4.(4)運用コストの見直し
  3. 3.リプレイスでよく見直される運用3パターン
    1. 3.1.(1)物理的なポイントカードをデジタル化(スマホ化)
    2. 3.2.(2)共通ポイントから自社ポイントへの切り替え
    3. 3.3.(3)グループ企業間でのポイント共通化
  4. 4.ポイントシステムリプレイスを成功させるためのコツ
    1. 4.1.(1)入念に要件定義を進める
    2. 4.2.(2)余裕を持ったスケジュールを立てる
    3. 4.3.(3)会社全体で共通認識を持つ
    4. 4.4.(4)顧客・現場への影響を見据える
    5. 4.5.(5)信頼できるベンダーを選ぶ
      1. 4.5.1.■ポイントサービスのリプレイスならトリニティにお任せください。
  5. 5.まとめ

なぜリプレイスが必要なのか?

ポイントシステムのリプレイスとは、古くなってきたポイントシステムを新しいシステムに置き換えることを指します。リプレイスを行うことで、機能の向上・データ管理の効率化・顧客満足度の向上などが期待できます。特に、システムの老朽化が進んでいる場合や、業務効率を高めたい場合に有効で、新しいシステムへの移行によって、より良いサービスを顧客に提供できるようになります。

リプレイスの目的

リプレイスの目的は、主に「戦略的な強化」「継続的運用・安全性の確保」の2つに分けられます。

戦略的な強化

ポイントシステムをリプレイスすることで、競合他社と差別化し、顧客にとってより魅力的なポイントプログラムを提供できます。また、新システムの導入によってポイント管理やデータ分析の効率が改善されれば、顧客の購買履歴や嗜好をもとにした販促施策も打ちやすくなります。蓄積した顧客データは、商品やサービスの改善、新商品・新サービスの開発にも役立てられます。
これにより、業界内での優位性を確立し、新規顧客の獲得既存顧客の離脱防止につなげることができます。

継続的運用・安全性の確保

現在導入しているポイントシステムが古くなると、サポートやアップデートが困難になる場合があります。システムのリプレイスによって、最新の技術を取り入れることで、システムの信頼性と安全性を確保します。

また、長期間使用している場合、システムが複雑化して管理やメンテナンスが難しくなることがあります。システムをリプレイスすることで、システムの統合や簡素化を進め、管理の負担を軽減できます。

見直しを後押しする2つの環境変化

システムそのものの都合だけでなく、近年は外部環境の変化も見直しの動機になっています。ここでは代表的な2つを紹介します。

オンプレミスからクラウド/SaaSへの移行

近年は、システムを自社サーバーで保有・運用するオンプレミス型から、インターネット経由でサービスとして利用するクラウド/SaaSへ移行する流れが加速しています。

オンプレミス型は自由にカスタマイズしやすい一方、機器の購入・保守や、老朽化のたびの大がかりな入れ替えが自社の負担になります。これに対しクラウド/SaaS型は、初期投資を抑えやすく、機能追加やセキュリティ対応がベンダー側のアップデートで継続的に反映され、利用規模の増減にも対応しやすいという特長があります。そういった理由から、入れ替えの手間やコストを繰り返さず、いつも新しい状態で使えるクラウド/SaaS型への乗り換えを検討する企業が増えています。

個人情報保護・信頼性への要求の高まり

ポイントシステムは、会員情報や購買履歴といった個人情報を扱う仕組みです。個人情報の取り扱いに対する社会の要求は年々高まっており、関連する法令やガイドラインも定期的に見直されています。

古いシステムは、OSやソフトウェアのサポートが終了すると、脆弱性が見つかってもセキュリティ対策(パッチ)が適用されず、リスクを抱えたまま使い続けることになりがちです。万が一情報漏えいが起きれば、対応の負担や顧客からの信用低下にもつながります。リプレイスによってサポートが継続され、最新のセキュリティ対策を適用できる環境を保つことは、顧客との信頼関係を守るうえでも重要な取り組みといえます。

ポイントシステムリプレイスのタイミング

一般的に、システムリプレイスを行う目安は導入してから5と考えられています。これは、国税庁が定める自社利用ソフトウェアの法定耐用年数が5年であることに由来します。ただしこれは「5年で使えなくなる」という意味ではなく、あくまで一つの目安です。
とはいえ、5年も経てば新しいポイントシステムが登場している可能性が高く、顧客に提供しているシステムが古く感じられることもあります。業務内容の変化にシステムの機能が対応できていない場合は、リプレイスを検討したほうがよいでしょう。

以下に、具体的なリプレイスのタイミングや目安をご紹介します。

(1)システムの保守切れ・老朽化

導入から数年が経過したポイントシステムは、技術の進化に追いつけず、機能が古くなっている可能性があります。パフォーマンスが低下したり、サポートが終了している場合は注意が必要です。セキュリティリスクの増加、機能制限、メンテナンスの困難、コストの増加などにつながるおそれがあります。

こうした状態は「レガシー化」と呼ばれます。単に古いというだけでなく、複雑化・老朽化・ブラックボックス化が進んだシステムを指すのが特徴です。例えば「長年カスタマイズを重ねた結果、担当者しか操作方法が分からない」「サポートが終了した古い端末やサーバーで動き続けている」「他システムと連携できず、必要なデータを取り出せない」といったケースが典型例です。保守切れや老朽化が深刻になる前に、新しいシステムへのリプレイスを検討し、業務の効率を保つことが重要です。

(2)顧客に対する施策の見直し

顧客のニーズは常に進化しており、従来のポイントシステムが顧客の期待に応えられなくなることがあります。例えば、紙のポイントカードよりも、スマートフォンアプリで手軽にポイントを管理したいというデジタル化への期待や、ポイント付与のタイミングや使い勝手に関する不満が増えることが考えられます。

これらの変化に対応するためには、デジタル化の推進が重要です。スマートフォンやタブレットでポイントを管理できるようにし、リアルタイムでのポイント確認や利用を実現することで、顧客の利便性を高めることができます。ポイント付与を即時に反映させることで、顧客の期待に応えることができます。さらに、顧客の行動や購入履歴に基づいたパーソナライズされた特典やキャンペーンを提供することで、より魅力的なポイントプログラムを実現し、顧客満足度を向上させることができます。

(3)市場の変化とのギャップ

顧客の購買パターンや利用デバイスが急速に変化する中で、ポイントシステムがその変化に追いついていないと感じた場合はリプレイスのタイミングです。例えば、現在のシステムがモバイルアプリ対応やオムニチャネル戦略への統合ができない場合、顧客体験の向上を阻害する要因となります。
リプレイスを検討する際には、最新の技術を活用し、顧客の期待に応えるための機能を備えたシステムを選ぶことが重要です。モバイル対応やオムニチャネル戦略を取り入れることで、顧客の購買体験を向上させ、ビジネスの競争力を強化することができます。市場の変化に迅速に対応できるシステムを導入することで、長期的な成長と成功を実現することができます。

(4)運用コストの見直し

システムのメンテナンスや修正作業にかかるコストが増加している場合、より効率的でコストパフォーマンスの高い新しいシステムへのリプレイスを考えるべきです。特に、古いシステムは保守・運用に手間がかかり、その結果として高額なコストが発生することがあります。

新しいシステムはより高い自動化機能を備えており、業務プロセスの効率化が進むことで、長期的にはトータルコストの削減が期待できます。

リプレイスでよく見直される運用3パターン

ポイントシステムのリプレイスでよく見られる、3つの切り替えパターンを紹介します。

(1)物理的なポイントカードをデジタル化(スマホ化)

物理的なカードからのデジタル化(スマホ化)は、システムリプレイスとは呼ばれない場合もありますが、実際には多くの企業で見られる重要な変革の一環です。

顧客はスマホで会員情報の提示ができ、カードを所有する必要がなくなるため、財布が省スペース化され、カード紛失のリスクも軽減されるメリットがあります。また所有ポイントの確認もできるなど利便性も向上します。

ポイントサービスを提供する企業は、顧客が自身のスマホで申し込み等を行うため、紙の申込書運用が削減され、作業工数が減るメリットがあります。さらに現在はLINEへの連携も可能なため、顧客に対してお得な情報を配信できる機会が増えるなど、デジタル化によって顧客管理や販促の効率が大幅に向上します

(2)共通ポイントから自社ポイントへの切り替え

大手の共通ポイントへの加盟から自社ポイント運用に切り替える場合、既存の顧客データやポイント残高は自社の情報ではないため移行できません。しかし、自社のポイントシステムを導入すれば、自社のポイントカードを発行し、自社ブランドを確立できます。

近年は、TポイントとVポイントの統合(2024年)に代表されるように、共通ポイントの経済圏が大きく再編されています。共通ポイントは集客力がある一方、手数料などの加盟店側の負担や、経済圏の動向に左右されるという側面もあります。

こうした環境の変化を背景に、顧客との関係を自社で深め、ブランドを強化する手段として、自社ポイントへの切り替えは大きな機会になります

(3)グループ企業間でのポイント共通化

同じグループ内で異なるポイントプログラムが存在する場合、それを統一し、グループ全体での利用を可能にすることで、グループ内のシナジー効果が期待できます。ただし、グループ内で運営企業が異なる場合、POS(販売時点情報管理)システムが統一されていないことが多く、POSの改修には膨大な費用がかかる可能性があります。

そのためコストを抑えつつ効率的に運用を進めるためには、POSを改修するのではなくポイント専用の端末を新たに追加する方法が有効です。

ポイントシステムリプレイスを成功させるためのコツ

ポイントシステムのリプレイスを成功させるために押さえるべき5つのコツをご紹介します。

(1)入念に要件定義を進める

要件定義はシステムリプレイスの重要なステップで、来のシステムの状態や課題を明確にし、新システムに必要な機能を詳細に定義します。顧客にとって使いやすいサービスであるか、既存データの移行はスムーズに行えるのか、POSや基幹システムとの連携は可能なのかなど事前に調べる必要があります。要件定義が不十分だと、業務の使い勝手や課題が解決できず、リプレイス中にカスタマイズが必要になることもあります。これによりコストや時間が増加する可能性があるため、複数のベンダーに提案を依頼し、詳細な要件分類を行うことを推奨します。

(2)余裕を持ったスケジュールを立てる

プロジェクトのスケジュール管理で重要なのは、タスクを細かく分けてリスクを想定し、余裕を持ったスケジュールを立てることです。直接的なタスクだけでなく、新システムの社内周知、教育、問い合わせ窓口の設置などの間接的なタスクも整理することで、スムーズな導入が実現します。特に、現場でシステムを使用するスタッフが新しい操作方法に慣れるまで、十分なサポートを提供しましょう。

(3)会社全体で共通認識を持つ

ポイントシステムリプレイスを成功させるためには、担当部署だけでなく、経営層や会社全体で目的・意義・重要性・難易度について共通認識を持つことが重要です。

プロジェクトの進行には十分な予算や期間、人材が必要で、失敗すると事業運営やビジネスに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、ポイントシステムリプレイスには経営層の理解とサポートが不可欠です。また、新システムの導入に伴う業務プロセスの変化や操作方法の習得には社内周知も必要です。会社全体で一丸となってリプレイスに取り組む体制を整えましょう。

(4)顧客・現場への影響を見据える

リプレイスの影響は社内だけにとどまりません。カードの切り替えやアプリへの移行など、既存の会員に案内や再登録をお願いする場面が出てくることもあります。あわせて、店舗スタッフのオペレーションも変わります。

社内の進行計画だけでなく、顧客と現場が新しい仕組みに移行する体験まで設計しておくことで、切り替え時の混乱を最小限に抑えられます。会員への告知のタイミングや方法、現場向けのマニュアル整備などを、早めに準備しておきましょう。

(5)信頼できるベンダーを選ぶ

システムリプレイスには、システムやサーバー、ネットワーク、セキュリティに関する専門知識と技術が必要であり、自社だけで進めるのは難しいため、信頼できるシステム開発会社に依頼して共同で進めることを推奨します。依頼することで、自社で気づけなかった課題を発見し、最適なシステム導入につながる場合もあります。

しかし、すべてをベンダー任せにせず、自社で課題やゴールを明確にし、積極的に意見や要望を伝えて、主体的にプロジェクトに関わることが成功の鍵です。

■ポイントサービスのリプレイスならトリニティにお任せください。

当社は25年以上ポイントシステム構築を主力製品とし、さまざまな業種・企業規模のお客さまに顧客管理サービスやポイントシステムの構築を提供してまいりました。ポイントシステムのパイオニアとして、日々、自社サービスに課題を抱える企業様からリプレイスのご相談をいただいています。

現在ご使用中のポイントシステムに疑問やお悩みがある企業様は、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。具体的な課題が分からない企業様も大歓迎です。お客さまのビジネスに最適な解決策を見つけるお手伝いをいたします。

まとめ

今回はポイントシステムのリプレイスについて、検討すべきタイミングから成功のコツまで解説しました。保守切れや顧客ニーズの変化はもちろん、クラウドへの移行や個人情報保護への要求の高まりといった近年の環境変化も見直しを後押しする要因になっています。
大切なのは、現状の課題を整理したうえで、目的に合ったシステムを計画的に選ぶことです。万が一のトラブル時にも日常業務への影響を最小限に抑えられるよう、信頼できるベンダーとともにリプレイスを進めましょう。ポイントシステムのリプレイスを検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

株式会社トリニティ
株式会社トリニティ
2000年よりポイントサービス事業を開始。商業施設やスーパー、ホテルや飲食店など店舗を複数経営している企業に対し、お店のファンを増やすための販促ツールとしてポイントサービスおよび周辺ソリューションを提供しています。

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