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はじめての顧客管理|ポイントカードで始めるかんたんCRM入門

目次[非表示]

  1. 1.なぜ今「顧客管理」が店舗に必要なのか
  2. 2.顧客管理の第一歩は「ポイントカード」が最適な理由
    1. 2.1.お客様との関係づくりのきっかけ
    2. 2.2.施策としてわかりやすく、はじめやすい
    3. 2.3.質の高いデータが蓄積される
  3. 3.ポイントカード×顧客管理でできること3選
    1. 3.1.活用例1:来店頻度の把握 → 離反防止施策
    2. 3.2.活用例2:購買データの分析 → 販促の最適化
    3. 3.3.活用例3:会員ランク設計 → ロイヤルカスタマー育成
  4. 4.導入前におさえておきたい3つのコツ
    1. 4.1.「何を知りたいか」をひとつ決めておく
    2. 4.2.ポイント還元率は利益率から逆算する
    3. 4.3.現場がラクに使える仕組みを選ぶ
  5. 5.はじめての顧客管理なら「VALUE GATE」
  6. 6.まとめ

「常連のお客様の顔はなんとなくわかる。でも、誰がいつ来て、何を買ったかまでは正直わからない⋯」

店舗で働く方なら、こうした悩みに覚えがあるのではないでしょうか。「顧客管理が大事」と言われても、高額なシステムを入れるほどの余裕はないし、何から手をつければいいかわからない。そんな方にこそ知っていただきたいのが、ポイントカードを起点にした顧客管理です。

この記事では、専門知識がなくても始められる「ポイントカード×顧客管理」の考え方と、具体的な活用ステップをわかりやすくご紹介します。

なぜ今「顧客管理」が店舗に必要なのか

マーケティングでよく言われているのが「1:5の法則」。新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかるというものです。チラシを撒き、広告を出し、キャンペーンで集客しても、一度きりの来店で終わってしまえば投資は回収できません。

さらに、少子高齢化による市場の縮小、ECサイトとの競争激化といった環境変化の中で、実店舗が生き残るカギは「一度来てくれたお客様に、もう一度来てもらう仕組み」を持つことです。

そのためにまず必要なのが、お客様を「知る」こと、つまり顧客管理です。といっても、最初から大がかりなシステムを導入する必要はありません。大切なのは、まず一歩を踏み出すことです。

顧客管理の第一歩は「ポイントカード」が最適な理由

「顧客管理を始めましょう」と言われて、いきなりCRM(顧客関係管理)ツールの比較検討を始める方もいますが、実は最も手軽で効果的な入口がポイントカードです。その理由は3つあります。

お客様との関係づくりのきっかけ

ポイントが貯まる・使えるという特典があるからこそ、店舗のスタッフも「カードを作りませんか?」とお声がけしやすく、お客様も抵抗なく受け入れてくれます。CRMツールを裏側で導入するだけでは新たな顧客接点は生まれませんが、ポイントカードなら「お客様との関係づくりのきっかけ」そのものになるのです。

施策としてわかりやすく、はじめやすい

ポイントカードは、お客様にとっても店舗にとっても「わかりやすく、始めやすい」施策です。たとえば店舗側で新たな仕組みを導入する際も、「ポイントカード(ポイント管理)を始めます」と伝えるだけで、現場スタッフにも上層部にも直感的に理解してもらいやすく、CRMツールやデータ分析基盤を一から説明する場合に比べて、スムーズに導入を進めることができます。

また、最初はシンプルなポイント付与からスタートし、データが蓄積されてきた段階で分析やクーポン配信へと、無理なく施策を広げていけるのも大きな特長です。

いわばポイントカードは、CRMの「種まき」。小さく始めて、段階的に育てていける仕組みなのです。

質の高いデータが蓄積される

ポイントカードには、2種類のデータを同時に集められるという大きな強みがあります。ひとつは、会員登録時にお客様自身が入力してくれる属性情報(年代・性別・興味カテゴリなど)。マーケティングでは「ゼロパーティデータ」と呼ばれ、本人が意図的に提供するため精度が高いのが特長です。もうひとつは、日々のカード利用で自動的に蓄積される購買履歴や来店頻度などの行動データ(=ファーストパーティデータ)。アンケートのように別途手間をかけなくても、営業活動の中で質の高い顧客データが構築されていきます。

簡単に言うと、

  • ゼロパーティデータ=お客様が「自分で教えてくれる情報」
  • ファーストパーティデータ=お店が「行動からわかる情報」

です。

ゼロパーティデータ

ファーストパーティデータ

定義

顧客が自ら意図的に提供するデータ

企業が自社チャネル(実店舗やデジタル)で収集するデータ

取得方法

アンケート、会員登録フォーム、好みの選択など

POSレジ連携、ポイントカードの利用、Webサイトのアクセス解析

顧客の意図

自ら情報提供する

行動の結果として自動的に記録される

データの例

好きなブランド、誕生日、興味カテゴリ

購入商品、来店頻度、ポイント利用履歴

精度

高い(本人の申告なので信頼性がある)

高い(実際の行動に基づく事実データ)

活用シーン

パーソナライズ施策、おすすめ提案

リピート分析、離反予測、購買傾向の把握

ポイントカードとの関係

会員登録時の入力情報がこれにあたる

カード利用時の購買・来店データがこれにあたる

ポイントカード×顧客管理でできること3選

ポイントカードでデータが集まり始めたら、次はそのデータを店舗運営に活かすステップです。ここでは、すぐに取り組める3つの活用例をご紹介します。

活用例1:来店頻度の把握 → 離反防止施策

ポイントカードの利用履歴を見れば、「最近来ていないお客様」が一目でわかります。たとえば「これまで月1回以上来店していたお客様が、3ヶ月来店していない」場合、そのお客様は離反の可能性が高いと判断できます。こうしたお客様に対して「お久しぶりクーポン」を配信することで、再来店のきっかけをつくることができます。感覚ではなくデータに基づいて「声をかけるべきお客様」を特定できるのが、顧客管理の大きな強みです。

活用例2:購買データの分析 → 販促の最適化

「Aの商品を買う人は、Bも一緒に買うことが多い」というパターンが見えてくると、売場の配置やセット販売の企画に活かせます。これはマーケティングで「クロスセル」と呼ばれる手法で、客単価アップに直結します。たとえば「パンを購入したお客様のうち、40%がコーヒーも一緒に購入している」といった傾向が見えれば、パンの近くにコーヒーのポップを飾ったり、パンとコーヒーのセット割引を実施するなど具体的な施策に落とし込めます。

データがなければ勘に頼るしかなかった判断を、数字で裏付けられるようになるのです。

活用例3:会員ランク設計 → ロイヤルカスタマー育成

売上の約80%は、上位約20%の優良顧客によって生み出されるというパレートの法則。ポイントカードのデータを使えば、この「上位20%」を可視化できます。ゴールド・シルバーなどの会員ランクを設計し、優良顧客ほど手厚い特典を用意すれば、ロイヤルカスタマーの離反を防ぎながら、一般会員の「もっと上を目指したい」というモチベーションを引き出せます。

いずれも特別なスキルが必要なわけではなく、ポイントカードで集まるデータがあれば始められる施策ばかりです。まずは自店舗のデータを眺めるところから、次の一手のヒントが見えてきます。

導入前におさえておきたい3つのコツ

ポイントカードの導入自体は決して難しいものではありませんが、事前に少しだけ準備をしておくことで、その後の成果に大きな差が生まれます。

「とりあえず始めてみる」ことも大切ですが、最初に方向性を決めておくだけで、運用がスムーズになり、無理なく継続しやすくなります。ここでは、導入前に押さえておきたい3つのコツをご紹介します。

「何を知りたいか」をひとつ決めておく

「リピーターを増やしたい」「客単価を上げたい」「来店頻度を把握したい」など、目的はひとつで十分です。

最初から複数の目標を追いかけようとすると、どのデータを見ればいいのかが曖昧になり、結果的に活用しきれないまま終わってしまうケースも少なくありません。

たとえば「リピーターを増やしたい」という目的であれば、「来店頻度」や「最終来店日」といったデータを重点的に見るべきだと自然に決まります。

このように、目的が明確であれば、見るべき指標や次に打つべき施策もブレにくくなります。

あれもこれもと欲張らず、まずはひとつのゴールに絞ること。それが、顧客管理を無理なく続けていくための第一歩です。

ポイント還元率は利益率から逆算する

「とりあえず1%還元にしておこう」といった形でスタートするケースは多いですが、商品の利益率に合わない還元率を設定してしまうと、気づかないうちに利益を圧迫してしまう可能性があります。

たとえば、利益率が低い商品に対して一律で高い還元率を設定してしまうと、売上は伸びても利益が残らないという状態になりかねません。そのため、導入前に「この還元率で本当に利益は確保できるか?」を一度シミュレーションしておくことが重要です。

とはいえ、最初から複雑に設計する必要はありません。まずはシンプルな設定で始め、運用しながら調整していくことも十分可能です。
重要なのは、“なんとなく決める”のではなく、最低限の根拠を持って設計することです。

現場がラクに使える仕組みを選ぶ

どんなに優れた施策でも、現場のスタッフにとって負担が大きいと長続きしません。特に、手作業での入力や複雑なオペレーションが必要な仕組みは、忙しい店舗運営の中で徐々に使われなくなってしまう傾向があります。

たとえば、「レジとは別に入力が必要」「操作が複雑で覚えにくい」といった状態は、現場にとって大きなストレスになります。

一方で、レジと連動して自動的にポイントが付与される仕組みや、アプリで来店・購買データが自動記録される仕組みであれば、日常業務の中に自然と組み込むことができます。

システムを選ぶ際は、「機能が多いかどうか」ではなく、「現場が無理なく使い続けられるか」という視点を最優先に考えることが、成功のカギとなります。

はじめての顧客管理なら「VALUE GATE」

この記事では、ポイントカードを起点にした顧客管理の始め方をご紹介しました。「やってみたいけど、実際にどんなシステムを使えばいいの?」と思った方にご紹介したいのが、私たちが提供する「VALUE GATE」です。

VALUE GATEは、ポイントカードの発行・管理からクーポン配信、顧客データの分析まで、この記事でご紹介した施策をワンストップで実現できるサービスです。小売店や商業施設、飲食店やホテルなど幅広い業態に対応しており、「顧客管理は初めて」という方でも安心してお使いいただけます。「うちの店舗でも使える?」「まずは話だけ聞きたい」など、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

顧客管理は、大企業だけのものではありません。ポイントカードという身近な仕組みを入口にすれば、小さな一歩から始めることができます。大切なのは「完璧な仕組みを最初から作ること」ではなく、「まずデータを集め始めること」。そこから、お客様一人ひとりに合ったコミュニケーションが生まれ、リピート率の向上、売上アップへとつながっていきます。

株式会社トリニティ
株式会社トリニティ
2000年よりポイントサービス事業を開始。商業施設やスーパー、ホテルや飲食店など店舗を複数経営している企業に対し、お店のファンを増やすための販促ツールとしてポイントサービスおよび周辺ソリューションを提供しています。

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